山田勇男2023年3月9日3 分映画『飾画(イリュミナシオン)』に就いて Les Illuminations日本ではとっくに8ミリフィルムが製造中止になった。 映画では時代の流れですっかりデジタルが主流になっている。 しかし、今もって8ミリカメラでフィルムスケッチをしている私にとって、 ルミエール兄弟の『初めての映画』がとても懐かしく恋しい。...
山田勇男2022年1月16日3 分『放浪と懐郷』自説生きている心 死んでいる心 それを どうして聴きわけよう はばたく気配や 深い沈黙 ひびかぬ暗さを 『生きているもの・死んでいるもの』茨木のり子 実は私の今の齢が亡くなった父の齢で、昨年の夏くらいから何となく自選集のDVDを出したいと思い巡らしていた。...
山田勇男2021年12月25日2 分『イメージの織物』始末記ナンシーの旧市街の古本屋でアルザスの写真集(1972)をみつけた。 色灼けしたモノクロで、パラパラめくってみると、いつか見たことがあるような懐かしい光景がいくつもあった。気になりながらも、すぐには求めず、思い巡らせていた。いいなと思いながらもためらい、やっと決心していくと、...
山田勇男2021年4月14日3 分シルクハット全てが、もう終わりかな?と思い巡らしているときは、 すべからく心許ない心境になっている。 ただその時だけの慰めのように、すぐさま淋しさに変わる。 世阿弥の「この世は夢よ只狂へ」とは、何と的を得た言葉だろう。 何気に歩いていたナンシーの街角に、閉店セールの帽子店があった。...