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    Film & Musik Abend

    Date: December 1, 2018

    Time: 19:00 - 

    Venue: Tomoko Ichimura's Salon TOMO in Koblenz 

     

    【報告】

    ピアニストの市村ディットマン朋子さん宅で12月1日に行なわれた、アットホームな「映画と音楽の夕」。『冬の旅』は前半をサイレントで映写した後、朋子さんがスクリーンから抜け出したように撮影時と同じエレガントなドレスで登場。蝋燭の灯火の中、シューベルト3曲を繊細に力強く演奏され、室内楽としてグランドピアノの迫力ある音色に、全身包み込まれました。『絶望アラベスク』に伴奏したパーカッショニストの出井紗希子さんの即興は、音色の種類と幅、そして「余白」が、映像の細部とジャズの掛け合いのように展開して、客席の皆さん耳をそばだて、目が釘付な状態で緊張感ある感動的なパフォーマンスでした。山田監督の映像に草花がたくさん出てくるのが印象的だったということで、大小の植木鉢を使った音色の豊かさは驚きでした。何度も何度も画像を見て、浮かんでくる楽器をアレンジされたそうです。トークセッションは、『絶望アラベスク』の撮影の契機となった3.11震災と原発問題に議論が集中。会場から次々と挙手が続き、映像に写っているもの、写せないもの、ひとつひとつ質問に熱心に答える山田監督でした。紗希子さんは、今夏、岡山に帰省中に豪雨と水没を身近に体験されたことが、『絶望アラベスク』に共振する感覚を見出すきっかけになったそうです。『冬の旅』についても、皆さま、まだまだお話したいことがあったと思いますが、残念ながら時間に限りがあり、終了となりました。