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    ヤマヴィカ映画史13

    September 23, 2017

     

    (写真:リヨン 夜のローヌ川(2015年12月))

    三度目の正直という云い草がある。

    前近代的だといわれながらも、相変わらず8ミリフィルムで撮っている。

    青いセンチメンタリズムかも知れぬ。

    フィルムの死が先か、「私」の死が先か、という状況にある。

     

    ここ、ドイツにおいてもフィルムの現像所はベルリンに一カ所あるだけ。

    しかし、昨年の秋にはカラー現像がなくなり、紹介されたオランダでは、

    現像から発送までたったひとりの現像所である。

    フィルム代も莫迦値だ。

    もう終わりだと諦めながらも、とりあえずの情熱はどこか。

    そこには「あきらめの意地」があるだけか。

    嗚呼、戀しひフィルム!!!

     

    さて、そんな今、何を撮るべきかと巡らしているうちに、

    映画を辿る旅から、「私」の映画史を辿ってもいいのではないかと思った。

    先ずは、リュミエール兄弟の映画の聖地でもあるリヨンの町をたずねた。

     

    ところが、廻したフィルムは音だけで、フィルムが廻っていないことに気がづいた。

    廻り続けているものだから、えッ?まだ?、と

    フタをあけてチェックしても撮り終った表示がない。

    フィルムに印を付けて廻したら、なんと廻っていない。

    クラッ、ときて、近くのベンチに座り込んだまま、しばらく立ち上がれなかった。

    出端がくじかれる思いとはこのことか。

    つくづく、「精神」が試されているな、と半泣き、諦め、

    苦渋の影がローヌ川沿いのベンチに落ちた。

     

    ★(続)

     

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