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    October 24, 2017

    (写真:スットックホルムでのLes Illuminations展ウィンドウに並ぶ写真集)

    さて、今、不器用な「私」の頭のなかには、

    映画『イリュミナシオン』のことしかない。

    以前、「私」の漫画集『戯れ』(北冬書房)の刊行にあわせて、

    収録作品それぞれのポスターを作り、

    販売記念展をしてもらったことがある。

    その前にもパリで見たポスターに習い、

    大きな壁紙の裏を使い自作映画のポスター展を催した。

    最近では、人魚の絵に寺山修司実験映画全作それぞれのタイトルに合わせ、

    彼の短歌のフェヴァリットの句を入れたポスターを作って展覧会をしている。

    そこで、映画作品...

    October 23, 2017

    (写真:シャルルヴィルのランボオの家にて)

    全体的な構造はたてているものの、

    撮影の上がったフィルムを前に、撮る前との差異がつきまとう。

    思うこと、考え方も変わっていく。

    実践にともなう苦悩がいつも作品の種子となる。

    この映画は、プライベートな域を越えない、

    その視点が重要だと思っている。

    世の大半のベクトルは反対側にある。

    マイナスのように思われ、

    削られ、消されていく箇所を見詰めることを課した映画は、

    この世では駄作として無視されることになるだろう。

    少なくとも見離されていくだろう。

    もし、この映画が、最后のロマンチシズムなら

    「私」は本望だと思ってい...

    October 17, 2017

    (写真:セーヌ川沿い撮影風景)

    2016年5月。

    遠藤彰に電話をした。

    このプライベートフィルムに、

    もうひとりの他者を介入させることで、「私」を客体化させたいと思った。

    新聞社に勤めている彼に、一週間の休みなどとれるのだろうか。

    考えても仕方ない。

    思い立ったら、電話をかけずにはおれなかった。

    ちょうど、有給休暇がとれるというので、およそひと月後、

    パリで待ち合わせをした。

    着いてすぐ街に出て撮影という、時差ボケを無視した強行スケジュールである。

    休みなく撮り終えてからのフランスワインが救ってくれれば良かったのだが。

    2日後にランボオのゆかりの地、シャ...